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ペリカンケースはワイヤーロック推奨
ペリカンケース1510(1514)に用いているワイヤーロックの紹介。「南京錠でも付けておけば良いだろ」と思いがちですが、意外にペリカンケースに適合できない場合もあるので注意が必要です。
ご承知の通り、ペリカンケースにはロック(鍵)が付いていません。
厳密には私の使うペリカンケース1490など一部のケースのラッチ部分に鍵は付いていますが、これらはモデル全てに共通鍵となっており防犯上の意味はありません(私のペリカンケース1490の鍵は、あなたの使うペリカンケース1490も開錠できる)。
ペリカンプロダクツ社の意図は、防犯目的よりも過酷な使用環境下で不意にケースの蓋が開いてしまうのを防ぐ目的で鍵をつけている物と想像されます。
その証拠にラッチについた鍵の脇に南京錠などを取り付ける為の穴が「防犯目的の鍵はこちらをどうぞ」と用意されています。
ペリカンプロダクツ社から用意されているワイヤー式の南京錠(ワイヤーロック:1500-518-000)は、やや割高感が否めませんが手にとって見ると作り自体はそこら辺で売っているワイヤーロックと何ら変わりません(ペリカンだから強靭なつくりとかでは無い、単純に他社のOEM商品と思われます)。
上記ペリカンプロダクツ社の純正ワイヤーロックのように、ペリカンケースの施錠にはワイヤーロックがオススメな理由はペリカンケース側のロックを通す穴の部分がペリカンケース1510等だと2cm程と結構な厚みがあるが故に、フルメタル南京錠では曲がり部分の角度などによって上手く装着できない場合があったり、仮に装着できても鍵本体部分が外側に飛び出した位置(ハミ出た状態)で固定されてしまう恐れがある為です。
これに対しワイヤーロック(ワイヤー式の南京錠)では鍵本体の収まる位置も柔軟に変える事が出来るので便利です。ペリカンプロダクツ社自身がワイヤー式で出してくるのも納得が行きます。
私の経験上、ペリカンケースに用いるワイヤーロック(ワイヤー式の南京錠)の選ぶポイントは「長さ」(=適度な短さ)にあると考えます。
その理由は市販の多くのワイヤーロックの場合、キャリーとして運ぶ際に下側に位置するロック用の穴に通すと縦持ちにした際、地面とワイヤーロックとが接触する恐れがある為です。
私のワイヤーロックは、かなり短い横長なので地面に接する事なく便利に使えていますが、よく売られているワイヤーロックだと地面に接してしまうと考えます。ダイアル部分が横長なワイヤーロックというのがポイント。
(※以前、地面にギリギリ擦れない縦長な一般的なタイプのワイヤーロックを使った際に、キャリーを引いた時に地面の僅かな凹凸だったり草木だったりが引っかかりました)
いっそワイヤー自体が極限まで短い方が良いのでは?と考えてしまいますが、そうすると着脱が難儀だったり、鍵本体の向きに自由度が無くなってペリカンケースからピョコっとロックがはみ出たりします。
(※ワイヤーに少し長さの自由度があると鍵本体も自然に下側に垂れるようになりますが、ワイヤーが短いと垂れる余裕が無いので装着したままの位置に鍵本体が来てしまい、あたかもペリカンケースから飛び出たようになってしまう)。
ワイヤーロック1つにしても色々と難儀を伴うペリカンケース。試行錯誤の末、私は前述のような横長なワイヤーロックに至った訳です(正直、セキュリティ的には微妙なTSAロック故にイマイチですが日常使いには十分かと)。
セキュリティ面を言い出すとキリが無いのですが、そもそもワイヤーロックはチョット気の利いたニッパー等で簡単に切る事が出来るので防犯上の有効性はたかが知れています(同様に、一方で丈夫そうに見えるフルメタルな南京錠であってもスパナ2本とテコの原理を用いれば、いとも簡単に鍵を壊して開ける事が出来るのはネット上で良く知られてしまいましたし)。
斯様にワイヤーロックであれ頑丈そうなフルメタルな南京錠であれ、防犯的な面では全く以って有効性は低いのが実情。窃盗の意志を持つ輩の手に届く位置にある時点でアウトなのでしょうね。
(※911テロ以降に使われたTSAロックは今やほぼ全ての旅行カバンに標準装備されていますが、この鍵を持った保安検査員による不正事件(!)も頻発している他、2015年には11種類あるTSAロックのマスターキー情報がネット上に流出した為、Amazon等でも複製マスターキーが容易に入手可能であり、実質的に防犯性は無効化されたと同義です)
ペリカンケースを旅行カバンに使われる人も多いと思いますが、参考になれば幸いです[了]