ペリカンケースの鍵は共通の鍵なので、セキュリティを担保するものではありません。
ペリカンケースの鍵は共通鍵なので、付属のキーを使用してもセキュリティ上のメリットはありません。むしろ私はデメリットがあると考え、南京錠等の外付けキーの装着をオススメしたく考えます。
一部のペリカンケースには、冒頭写真のようにラッチ部分にキーが付属するモデルがありますが、私はこのキーは使うべきでは無いと考えます。
ペリカンケースのラッチ部分に付けられたキーには主に上記のようにPelican 1470 / Pelican 1490に付けられたキーと、Pelican Airトラベルケースに付けられたキーがあります。
Pelican 1470 / Pelican 1490には、いわゆる「八万ロック」と呼ばれる形状の鍵が、Pelican Airトラベルケースには「TSAロック」と呼ばれる鍵が付けられています。
他にも上記Pelican 1495に見られるようなダイアル式ロックが備わっているモデルもあります。
私見ですが、当サイトでは前述のラッチに内蔵された鍵を用いてのロックを推奨しません(とくに仕事カバンや旅行カバンとしてペリカンケースを使うなら尚更)。 何故なら防犯面でのセキュリティ観点では殆ど意味が無いのに、万が一にも鍵を無くすと大変厄介な為です。
例えば私が仕事カバンに活用していたPelican1490を例にいうと開閉部のラッチに上記の八万ロックがありますが、もし 仕事中の出先で鍵を無くしたら開けるのは中々に厄介。仕事中や旅行中に開かなくなったら取り返し付かない場合もあります。
そもそも頑丈が売りのペリカンですから壊して開錠は難儀ですし、加えて市販のスペアパーツを国内で入手すると高く付きます。南京錠等の後付け鍵を壊す方が簡単ですし、なにより大切なペリカンケースを傷つける事なく安上がりに済みます。
斯様にペリカンケースに内蔵されたキーには難儀さが伴うにも関わらず、防犯面のセキュリティ的に殆ど意味がありません。なぜなら、この鍵は1470と1490の「全ての商品に共通」だからです。つまり、私のPelican1490の鍵は、あなたのPelican1490を開ける鍵としても使えるのです。
また盗難目的の犯人であればラッチの構造を冷静に見て精密ドライバーでピンを突いて抜き出し、ラッチそのものを外すのも容易でしょう。
また、Pelican Airトラベルケースに用いられている「TSAロック」は開錠が更に容易です。Pelican Airトラベルケースには「TSA007」が使われていますが、このマスターキーの型が10年程前に流出した事から今ではAmazon.co.jpでもマスターキーが数百円で買えてしまいます。
このようにペリカンケースに付属の「鍵」は、中に入れたものを盗難から守る目的では無く、あくまで「誤ってラッチが開かない」事を目的とした鍵と言えます。
一方でPelican 1495のようなダイアル式の場合、番号さえ忘れなければ良いのですが北米で飛行機に乗る際には特に注意が必要です。Pelican 1470 / Pelican 1490の八万ロック、そしてPelican 1495のダイアル式ロックは共にTSAロックでは無い為、うっかり施錠したまま米国便の飛行機に乗った場合、保安検査にて鍵を(鍵と一体になっているのでケースごと)バキバキに破壊されて中身の検査を受けることとなります(!)。
こうした理由から、もしペリカンケースに鍵をかけるなら、ワイヤー式ロックや南京錠が無難と考える訳です。米国便の飛行機に乗る際はワイヤー式TSAロック(ペリカン純正)に掛け替えるのを忘れないようにせねばなりません。
とは云えこんなワイヤー、簡単に切られてしまいますし、前述のようにTSAロックはセキュリティ面では役に立たないので、結局のところ肌身離さず自らの手で守るしか無いのでしょうね・・・[了]

