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無骨で頼もしいペリカンケース愛好家のためのサイト。ペリカンケースに関する情報を不定期に発信しています。記事内には広告及びAmazonアフィリエイトリンクが表示される場合がございます。
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旅行カバン、出張バッグとしてのペリカンケース
機内持ち込みサイズが便利な「ペリカンケース1510(1514)」を持って旅に出てみたら。
堅牢なペリカンケースならではのメリットやデメリットなど、旅行カバン・出張バッグとしてペリカンケースの有用性を検証してみました。
上記画像は、Peclican1514に、Pelican1519 フォトリッドオーガナイザー(ケース蓋の裏にある小物入れ)を装着した状態です。この組み合わせは、家族旅行でも大いに活躍してくれました。
もしあなたが、Pelican1510ケースを旅行カバンとして利用を考えているのであれば、上記画像にある「Pelican1519 フォトリッドオーガナイザー」はマスト・バイ・アイテムです。
「Pelican1519 フォトリッドオーガナイザー(1510-510-000)」は、ケース内部にポケット類が一切ないペリカンケースに小物収容のポケットを付け足してくれる純正アイテムです。リッド(lid)とは「蓋」の意味、オーガナイザー(Organizer)は「整理ケース」の意味なので「蓋に付ける整理ケース」という感じでしょうか。
正規輸入元のハクバ写真産業では定価9,300円(税別)のプライスが付けられておりますが(2018年当時)、そのハクバのネット販売でも6,900円(税別)程で、Amazon等では大体4,000円〜5,000円前後で販売されています(いずれも2018年当時)。
参考までに、米国での価格は標準価格$35.95、実売$25程度(2018年当時)。私がAmazon.co.jpで購入した際は4,980円(8%税込:2018年当時)でした。
※追記※ 2023年秋:円安と物価高が話題の昨今ではおよそ7,000〜9,000円前後(10%税込)が相場。正規代理店であるルクバトさんのWebサイトの価格が最も安心かと考えます。
(サードパーティ製の商品もありますが、それはまたの機会にご紹介します)
このリッドオーガナイザー、大変便利ではあるのですが「質」は期待してはいけません。Made in USAなペリカンケースに対し、当該リッドオーガナイザーはMade in Chinaで全体的に粗い作りになっています。
例えばファスナー部分は開け閉めする度に憂鬱にさせる引っ掛かりのあるファスナー(=YKKのちゃんとしたヤツじゃない!)です。なにより装着方法が乱暴で、ペリカンケース側の内側に穴を開けてネジで埋め込んで固定する(!)もの。要は取り外し等は考えられていなく、付けたら付けっぱなしが前提な仕様。
私はペリカンケースを旅行カバンとして用いたい際などにリッドオーガナイザーを用いたい為、取り外しが容易にできるよう、面ファスナー(=マジックテープ、ベルクロ、べりべりetc)を貼り付けて着脱可能なようにしました(リッドオーガナイザーの裏側はプラ板なので両面テープ式の面ファスナーで貼り付けが可能)。
※参考までに私が用いている面ファスナーは「超強力 面ファスナー 」。裏蓋に固定する両面テープも強力ですし、面ファスナーそのものも強力に貼り付くので、オーガナイザーに小物を沢山いれても(いまのところ)大丈夫です。
旅行で大活躍したペリカンケース1510(1514)
家族旅行で鶴雅リゾートに泊った際、ペリカンケース1510を持って行きました。収容能力の参考までに各アイテムたちをご紹介します↓
(1)ペリカンケース1510(1514)
私のは1510にディバイダーを装着したPelican 1514。1510は派生亜種も多いベーシック中のベーシック。今回はディバイダーを取り除きただのケースとして収納力を向上させました。
(2)Peclican1519 フォトリッドオーガナイザー
先述から話題にしている蓋の裏側に装着する小物入れであるフォトリッドオーガナイザー。ファスナーが華奢なのが難点ですがペリカンケースの用途が格段に広がり便利です。歯ブラシやテッシュ、ハンカチ、各種充電器、薬などの小物類を収納。
(3)National Geographic インナーボックス(NG A9210)
1888年に米国で創刊された雑誌「ナショナル・ジオグラフィック」の世界観をモチーフにしたカメラバッグ(インナー)。このAfricaシリーズはアフリカの民族衣装を感じさせるデザインがステキ。A9210は6.8Lの大容量インナーバッグで、カメラレンズ収納に重宝します。
(4)Kirkland Signatureのスウェットシャツ(#940096)
コストコのプライベートブランド「カークランドシグネチャー」製のフルジップ・スウェットシャツ。2,000円くらいですがシッカリした厚手の造りで、肌寒い11月の長距離移動においても楽に暖かく着れるので重宝しました。ロゴとかが書かれていないアノニマスな感じが気に入っています。
(5)PHILIPS製シェーバーPT764/14
肌が弱いのでフィリップス製シェーバーを愛用。昔、映画で俳優がグリグリと円を描くようにヒゲを剃っているアレです。フィリップスは上位機種も色々試しましたが、安価なベーシックラインが最も肌に合います。かれこれ20年程フィリップスを愛用中。
(6)秀岳荘のオリジナル・スタッフバッグ
北海道の老舗アウトドア店「秀岳荘」のスタッフバッグ(L)。下着や着替えを見えないよう収納。※下に埋まっている黄色いバッグ
(7)The North Faceのホライズン・キャップ
100%ナイロンで速乾性に優れたキャップ。中央に堂々とロゴが書かれているのに若干、小ぶりで絶妙なバランス位置なのがお気に入り。2011年に出たSupremeとのコラボモデルのベースにもなったシルエットの美しいキャップです。
(8)999.9のトラベルポーチ
メガネ999.9のNP-16を購入したときに、富士メガネのお姉さんがくれたポーチ。中には薄手のパーカーを入れています。薄手のパーカーは、どんなシーズンでも旅行時の温度調整に役立つので重宝します。
ホテルのポーターさんがペリカンケースを見て精密機器でも入っていると思ったのか、やたら慎重に扱っていたのが印象的でした。・・・大丈夫、そのケースは蹴っ飛ばしてもビクともしませんからね(笑)。
出張に便利そうなペリカンケース1510 LOC
次にご紹介するのはペリカンケースを「出張」で活用する際に便利そうな「Pelican 1510 LOC」、Laptop Overnight Case。数多く存在する1510派生モデルの1つですね。
このLOC=Laptop Overnight Caseは、その名の示すとおり、Laptop=ノートパソコン(和製英語)が入る、Overnight=1泊用のケース。
蓋の裏側にノートパソコンを入れるケースが付いていて、上記画像(中央)のように取り外しての持ち運びが可能になっています。
大きなクッションポーチにMacBookを、右側の細長いクッションポーチには充電器などの付属品を入れて持ち運ぶのに便利そうですね。
私のように既にベースとなる1510系ペリカンケースを所有しているなら、この中身だけ購入も可能です。上記米国Amazon.comの例では、$180となっていますが(2018年当時)日本には配送不可なので、やはりeBay等をあたるしか無さそうです。
空港ラウンジにも似合う、端正な佇まい
ペリカンケースはステッカーを貼ってストリートな雰囲気にするのも楽しいですが、素の状態ではシックな外観とプロが使うギアとしての面持ち故に、ビジネスシーンにも意外なほど自然に溶け込んでくれます。
例えば上記画像は、出張時に出発便を待つ空港ラウンジでの一コマ。空港ラウンジのような落ち着いた空間にも溶け込む、頼もしくも美しい佇まいです。
この時の出張では、PCやカメラ等の機材、そして重要書類を持参する必要があり、機内持ち込み可能バッグの規定をギリギリ満たすPelican 1514(Pelican 1510-004-110)ケースは肌身離さず手元に置いておけるので助かりました。
容量が大きいようで、意外にそうでもないペリカンケース1510
ここまで良い点ばかり記載してきたPelican 1514ですが、難点が3つあります。
1点目は、ケース全体の大きさの割に、容量が27Lしか無い為にノートパソコンや着替えを入れると結構ギリギリだったりする点。
2点目は、空重量が6kgもあるため機内持ち込み可能バッグの大きさを満たしていても「最大重量10kgまで」をクリアするためには収納するアイテム重量への配慮が必要な点です。
先述の出張では、最小限の着替え(衣類は意外と重量を喰う)と仕事書類やノートパソコンだけでしたが、実測で11kg・・・。恐る恐るセキュリティゲートに向かったところ、一応問題なく通過できましたが、若干の重量オーバーですね(J●Lだからクリアできたもの、LCC等の重量にシビアなキャリアなら一発アウトでしょうね)。
カメラ等の機材を山盛りにすると、あっという間に10kgを超えてしまうので注意が必要です。
そして3点目、通常のバッグ(やキャリーケース)のように外側に小物を入れる箇所が無いため、ボールペン1本取り出す際もいちいちケースを横置きにして全開にしなければならない点です。その為、なにか併せて持つ小さなカバンなどを併用するのが良いでしょう。
蛇足かも知れませんが、ケースの重さはそれなりに苦痛な場面もありました。駅などはバリアフリー化が進む昨今ですが、未だ完璧ではありません。移動中はどうしても階段を上り下りする場面があり、その都度、重量がずっしり腕に掛かるのも厄介ですね。
椅子にもテーブルにもなる(?)ペリカンケース
前述のように厄介な場面もあるペリカンケースですが、旅先で便利だな、と思ったことに上記写真のようにペリカンケースをテーブル代わりにしたり、ちょっと休憩時の椅子としてケースの上に座ったりした際に、本来の使い方とは異なる便利さを実感できます。
ちょうど空港からの帰りの快速電車が満席で座れなかったのですが、丈夫なケースの上に座ることができ旅の疲れを軽減できました。
単なる利便性面だけを考えると、普通の旅行用キャリーケースには負けます。それでも、パソコンやカメラのような精密機器を持ち運ぶ必要がある場合は勿論、頼もしい相棒である「ペリカンケースで出張する(旅行する)」行為は中々に愉しい経験です。
自分がその道のプロフェッショナルになった気分にも浸れますし、なんだか必要以上に大げさな冒険に出ているような気分にもなれる・・・のは私だけでしょうか(笑)[了]