Translate
このブログを検索
無骨で頼もしいペリカンケース愛好家のためのサイト。ペリカンケースに関する情報を不定期に発信しています。記事内には広告及びAmazonアフィリエイトリンクが表示される場合がございます。
注目
大学でのペリカンケース爆発事件は捏造だった
2022年9月13日、米国ノースイースタン大学(マサチューセッツ州ボストン市)宛に届いたペリカンケースを開けたところ爆発が起きて大学職員が怪我を負う事件が発生しました。
Northeastern University VR lab attack contained note criticizing Mark Zuckerberg :
https://www.aol.com/northeastern-university-vr-lab-attack-173334268.html
同大学メディアラボにてテクノロジーマネージャー職についていたジェイソン・デュハイム容疑者(45歳)は、ペリカンケースを開けたところ、爆発のような状態となり手を負傷したと主張。
駆けつけた警察によって現場を調べたものの、いわゆる爆発物やその痕跡が発見されなかった為、事件当初は加圧されたケース(Pressurized case)を開けたときに内外気圧差で爆発状態になったのでは?等の推察がされていました。故に報道当初は「ペリカンケースが爆発」的な言葉がニュースサイトでは見られました。
しかし、負傷した職員のその後の証言では「ケースを開けたときに飛び出した鋭利な物体によって負傷した(He was injured by “sharp” objects expelled from a plastic case he had opened inside. )」とのこと。
・・・結局のところ、ペリカンケース爆発事件は捏造だったとのことで、この大学職員は逮捕されています。
この事件、発生当初は日本においてもニュースとなったのは、(捏造された)爆弾犯からの犯行声明として、Meta(旧Facebook)社の創設者マーク・ザッカーバーグ氏が取り組む仮想現実(VR)及びその開発者らに対する批判が書かれていたという点にあります。
その後の続報を聞かないな・・・と思って調べてみたら、前述のように単なる捏造事件だったようです。それにしても人騒がせな。
そもそも、ペリカンケースを知る人なら「加圧されたケース」という点に違和感を持つハズです。ご存じのように、ペリカンケースには「自動気圧調整バルブ」が装備されている為です。
この自動気圧調整バルブは飛行機に乗ったり、ケースを持って海に潜る等、気圧環境が異なる場所にペリカンケースを持って行った際に、密閉性の高い為にケース内外の環境の違いによる空気圧の差があるとケースを開くことを防ぐ機能を持っています。
自動気圧調整バルブというと何だか大袈裟ですが、仕組みはごく単純にゴアテックス素材がバルブ部分に付けられているだけ。ゴアテックス素材は空気は通すけれども水の浸透はできない素材のため、これで気圧が異なる場所に持っていってもケース内外の気圧を同調できるという仕組みですね。
即ち、ペリカンケース内部を加圧(もしくは減圧)状態にするには、このバルブ部分を完璧に塞ぐ必要が出てきますし、仮に塞いだとしてもどうやってケースの中身だけを加圧(もしくは減圧)するのか等を考えたら、いっそのこと爆発物を仕込んだ方が手取り早い(?)と言えますからね。
・・・そして何より、マーク・ザッカーバーグ氏が取り組む仮想現実(VR)って、現状ではテロを引き起こしてまで中止を求めるようなレベル感にはとても達していませんからね・・・犯人は一体何を成し遂げたかったのでしょうか・・・(自作自演の犯行声明分もかなり稚拙な文面だったようで)。〔了〕